飛鳥寺の解説
歴史
こんにちは。今日は奈良県、飛鳥寺について紹介したいと思います。歴史豊かな奈良は京都と並び日本を代表する観光地ですが、その中で飛鳥寺はややマイナーな存在かもしれません。奈良の観光地でまず思い浮かぶのは法隆寺、東大寺などでその次は平城京、薬師寺、春日大社などと思います。
飛鳥寺は日本史の教科書にも登場するので、その次のグループくらいには有名なのではないかと思いますが、実は日本で初めての本格的な仏教寺院なのです。もしこの記事を読んで、興味を持った方がいれば是非訪れてみてください。
まず、飛鳥寺の歴史について簡単に紹介します。上述の通り飛鳥寺は日本初の本格的な仏教寺院です。6世紀末頃から7世紀の初頭、蘇我馬子により蘇我氏の氏寺として建立されます。氏寺とは飛鳥時代に豪族が一族の繁栄を祈り祭祀儀礼を行う場として建立したお寺のことです。
蘇我氏は歴史の教科書で必ず出てくる一族ですが、聖徳太子の時代前後に活躍した豪族という理解で大丈夫と思います。飛鳥時代という時代区分からも分かるように、飛鳥は当時日本の中心でした。
その後、都(首都)が現在の奈良市平城京に遷都すると、飛鳥寺も移転し元興寺と称します。少しややこしいですが、蘇我馬子が建立した飛鳥寺の機能は平城京に移転し、残された寺院は安居寺(あんごいん)と称します。
つまり、この記事で紹介しているのは正しくは安居寺のことになります。ただし、現在では一般的に奈良県明日香村にあるこの寺(=安居寺)のことを飛鳥寺と呼んでいますので、この記事でも飛鳥寺と称しています。
伽藍配置
飛鳥寺の伽藍配置について簡単に紹介しておきます。かつての飛鳥寺は中央に五重塔、北に中金堂、東に東金堂、西に西金堂の配置だったみたいです。残念ながら現在の飛鳥寺(安居院)に五重塔は存在しません。
ちなみに、いくつか用語について説明しておきます。伽藍とは寺院の主要な建物のことです。五重塔とは仏教の開祖である釈迦の骨を祀るものです。そして、金堂は本尊を安置する所です。本尊はその寺院で一番大切にされている仏像などのことです。
飛鳥大仏
残念ながら現在では伽藍配置は見学できませんが、飛鳥大仏は見学できます。飛鳥大仏は鞍作鳥の作品とされています。鞍作鳥は法隆寺の釈迦三尊像の製作者として有名ですが、この飛鳥大仏も鞍作鳥の作品とされています。ただ、現在の飛鳥大仏はかなりの補修がされており、どの部分が鞍作鳥の作品かは所説あるそうです。それでも、日本史の教科書にも登場するほどで、重要文化財に指定されています。
周辺観光情報
周辺観光情報
飛鳥寺の周辺観光情報について紹介したいと思います。飛鳥寺を訪れる際は樫原神宮駅から明日香周遊バスを利用するのが一般的かと思います。ですので樫原神宮駅から徒歩10分ほどで行ける樫原神宮が飛鳥寺とセットで観光する場所としておすすめです。
また、その他にも近鉄で一度奈良市内まで戻って奈良観光をすることも可能です。奈良県は観光地が豊富なので是非事前に計画を建ててから訪問してみてください。
周辺飲食店
飛鳥寺周辺は完全に農地です。いくつか観光客向けのお店もありますが、コンビニ等はありません。基本的には最寄りの樫原神宮駅で食事をするのがおすすめです。念のため飛鳥寺周辺の食べログを紹介しておきますので、参考にしてみてください。
アクセスとおすすめ
最後にアクセスとおすすめの紹介です。
おすすめ★★☆☆☆
アクセス★★★☆☆
おすすめ度しては少し低めですが★2つです。始めて奈良を観光する人は東大寺や春日大社等有名所の観光がおすすめですが、何度から奈良観光したことがある人は是非候補に入れてみてください。
アクセスは★3つです。最寄りの樫原神宮駅は奈良県中心部からやや離れており、そこからバスと少し不便ですが、それでもバスがあるのはありがたいです。またレンタサイクルや頑張れば徒歩でも行ける距離ですので、ご自身の体力と相談して選んでみてください。
~以上~
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