うめきた2期で大阪駅はどう変わる? ~うめきた再開発と北梅田駅の役割~

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グランフロント 再開発
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大阪駅北地区再開発プロジェクトとは?

 こんにちは。先日1年ぶりに大阪に行く機会がありました。大阪駅では10年以上にわたり、再開発が続けられており、行くたびに新しい物が出来ている気がします(笑)
今回は時間もあったので、大阪駅北側再開発区域を散歩してみました。

 JR大阪駅北側の再開発地域はもともと梅田貨物駅を中心とする梅田北ヤードと呼ばれてる国鉄の所有地でした。それが国鉄民営化の際に、国鉄の赤字清算を目的とし売却が決まります。90年代からの紆余曲折を得て2011年頃から、新商業施設等のオープンが本格化し、現在の大阪駅(梅田駅)のような姿になっています。

 大阪駅北地区の再開発は2段階に分かれています。第1期として2013年に開業したのがグランフロント大阪です。グランフロント大阪は三菱地所、オリックス不動産、NTT都市開発などその他多くの事業者により開発された、商業施設、オフィス施設、ホテル、コンベンションセンターなどの機能を持つ複合施設として、隣のヨドバシカメラ梅田と並び梅北のシンボル的存在です。最新技術の体験なども出来、ショッピング以外でも十分楽しめるので大阪に来た際は、訪れてみてはいかがでしょう?

グランフロント
グランフロント

 そして、グランフロントの隣にある広々とした土地が第2期の再開発エリアです。第2期再開発エリアは都市公園を作ることが計画されています。単なる商業施設・オフィス施設にとどまることなく、産学交流の場、国際交流の場として2024年に部分開業、2027年に完全整備される予定になっています。イメージとしてはシンガポールのように、新たなイノーベンションが生まれたり、国際会議等を開催できる場所を作りたいということでしょうか。
 大阪駅(梅田駅)周辺はすでにルクア、阪急百貨店、阪神百貨店、大丸など商業施設が密集しすぎていることに加え、大阪中央郵便局跡地の再開発計画もあることから、単純な商業施設を作っても供給過剰になると考えたそうです。グランフロントも商業施設+αの施設であるので、より進化するということでしょう。完成予想図はURLを参考にしてください。

ギャラリー
うめきたプロジェクトは、関西の学界や経済界、大阪市、地権者等と協力・連携のもと、都市再生緊急整備地域での民間都市再生事業をURが総合的にプロデュースしました。

新駅・北梅田駅の役割

 大阪駅北地区再開発プロジェクトでは複合施設の開業と並んで、JRの新駅「北梅田駅」の新設が準備されています。再開発地区の地下に新設される予定です。
北梅田駅には現在のところJR東海道線、なにわ筋線、阪急電鉄等が乗り入れる計画になっています。

 東海道線

 北梅田駅開業により東海道線はどう変わるのでしょうか?実は、北梅田駅に乗り入れるのは東海道本線そのものではなく、梅田貨物線・おおさか東線です。
えっ、タイトルに東海道線ってつけておいてどういうこと?って話ですね(笑)

 前提として梅田貨物線について説明します。梅田貨物駅廃止後、梅田貨物線をメインで走っているのは特急はるか、くろしお等です。乗車した人は分かると思いますが、これらの特急は大阪駅に停まりません。
新大阪を出発後東海道線本線から梅田貨物線に入り、大阪駅の西側を経由、福島駅を超えた辺りから大阪環状線と並走し、野田駅を超えたころで合流します。

大阪駅周辺
(画像出典)JR西日本HP https://www.westjr.co.jp/railroad/project/project2/
大阪貨物線①

大阪駅西側の現在梅田貨物線。手前の単線が梅田貨物線、高架上を走っているのがJR神戸線(東海道線)です。

大阪貨物線②

こちらは福島駅手前の梅田貨物線。

大阪貨物線③

踏切を過ぎると、高架へと上がっていきます。左側の高架には福島駅があります。

大阪貨物線④

福島駅を過ぎると大阪環状線と並走します。

 この梅田貨物線には2つ課題があります。1つ目は、前述の通り現在大阪駅ではるか、くろしおに乗り換えることは出来ません。国内旅行者であれば新幹線が発着する新大阪での乗換えでも問題ないかもしれませんが、関西国際空港を利用する外国人旅行者の場合空港乗入れのはるか等が大阪駅に入れないのは不便です。
 2つ目は梅田貨物線が地上を走る区間で踏切が交通渋滞を引き起こしていることです。大阪駅周辺は交通量が多くスムーズな交通の確保が欠かせません。東京駅周辺にも踏切がないように円滑な交通の確保には鉄道の地下化もしくは高架化が不可欠です。

 そこで、大阪駅西側の地下に新駅を作ることで、大阪駅から容易にはるか、くろしおへの乗換えが可能になると同時に渋滞の緩和を図ることが計画されています。 

大阪貨物線⑤

再開発地域の側を通る特急はるか。この景色が見られるのも後わずかです。

 なにわ筋線

 北梅田駅開業と同時に計画されているのが、なにわ筋線構想です。なにわ筋線構想は大阪府、JR西日本、南海鉄道が計画している、なにわ筋の地下で大阪の北と南を結ぶ新路線です。
北梅田駅から西本町駅までをJRと南海の共通区間、西本町駅から難波駅をJR西日本が、西本町駅から新今宮駅までを南海鉄道が運営すると計画されています。

 なにわ筋線は大阪都市圏の混雑緩和・関西国際空港へのアクセス路線の充実を目指して計画されました。なにわ筋線は2031年開業予定と北梅田駅より数年後の構想ですが、実現すれば特急はるかは大阪環状線を通らず、地下区間を通り大阪駅周辺を抜けることになります。

 以上、大阪駅周辺を散歩してみました。最後にルクアの展望スペースから現在の梅田北ヤードを眺めました。大都市大阪の中心部に広大な空地があり、これが数年後には大型複合施設が完成し、新駅も出来ると思うと感慨深いですね。

大阪スカイビル
はるか

梅田貨物線を走るはるか。この景色も今だけです。

ちなみに、この日はランチに阪急3番街の人気店「本みやけ」に行きました。いつも観光客で行列で入ったことが無かったのですが、この日は並ばずに入れました。

本みやけ

普通に美味しいですね(笑)

 最後に紹介ですが、再開発関連の記事は他にも、なぜ必要?~高輪ゲートウェイ駅ついに開業~という内容も書いているので良ければ読んでみてください。

~以上~

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