宇和島城の観光はこれで完璧!~歴史、アクセスについて解説~

スポンサーリンク
宇和島城 旅行
宇和島城
スポンサーリンク

藤堂高虎の築城

 最近ずいぶん寒くなりましたね。さて今日は愛媛県宇和島市にある宇和島城の紹介です。愛媛県のお城と言えば松山城が有名ですが、愛媛県には他にも今治城などお城がたくさん残っており、今回はその内のひとつ宇和島城の紹介です。宇和島城は現存12天守の内の一つで、目立たない存在ですが貴重なお城です。ちなみに現存12天守は他にも松本城、丸亀城などがあります。

 宇和島城の歴史を遡ると平安時代には原型があったようですが、現在の城郭に整えられたのは戦国大名の藤堂高虎の時代のようです。

 藤堂高虎は豊臣秀吉、徳川家康に仕えた大名です。藤堂高虎は生涯8回ほど主君を変えたそうです。一般的に武士は生まれてから死ぬまで同じ主君に仕えるものと認識されていますが、そうした価値観が広まるのは江戸時代以降です。

 戦国時代以前は主君と武士は現代の労働契約に近いので、恩賞(給料)をくれるなら、それに見合った奉公(労働)をするといった感じなので、恩賞が不十分だから仕える主君を変えるというのは一般的だったみたいです。

 従って、藤堂高虎が主君を何度も変えたこともそれほど不自然な事ではないみたいです。ただ、藤堂高虎は豊臣秀吉、徳川家康の二人の天下人から高く評価され、最終的に津幡32万石の藩主まで上り詰めました。

 藤堂高虎は築城の名手とされ、石垣を高く積み上げるのが特徴です。代表作には今治城、伊賀上野城、二条城などがりますが、この宇和島城も藤堂高虎の築城です。藤堂高虎が宇和島藩主であった時代は1595年から1601年とわずかな期間ではありましたが、高い石垣などその特徴を今でも感じることが出来ます。

伊達秀宗の統治

 藤堂高虎は1600年の関ヶ原の戦いで徳川家康方についた恩賞として、今治城主に転封します。その後別の藩主や、幕府直轄の時期を経て1614年伊達秀宗が城主となります。伊達秀宗は仙台藩主伊達政宗の長男です。

 秀宗は側室の子供であり、幼少期に豊臣家に人質に出されていたこともあり、仙台伊達家の後継者は伊達政宗と正室の子、忠宗に決まります。家督を相続できなかった秀宗でしたが、大坂の陣での活躍、また伊達政宗の働きにより宇和島藩主に任命されます。

 その後宇和島藩10万石は宇和島伊達氏の統治により幕末を向かえます。余談ですが、幕末期の藩主伊達宗城は薩摩藩島津斉彬などと並び幕末四賢候と呼ばれる名君でした。

 宇和島藩は一橋派、新政府側の立場を取りますが終始、戦には中立の立場を取ります。戊辰戦争の際は賊軍となった仙台藩の存続を働きかけるなど、江戸時代とは逆の立場になっています。

 宇和島藩は新政府で薩長土肥ほどの勢力を誇ることは出来ませんでしたが、伊達宗城は新政府で要職を務めるなど一定の勢力を誇ったみたいです。

宇和島城の観光

 現在の宇和島城は比較的簡素なお城となっています。天守は現存ではなく、内部の展示も簡易的な造りで、当時の資料がたくさん展示されているということもありません。

 それでも宇和島のシンボルとしての意味合いは大きく、藤堂高虎築城の石垣も観察することができます。料金も200円とリーズナブルです。

宇和島城の石垣
宇和島城の石垣

 宇和島駅から宇和島城までは、まず徒歩10分ほどで城山登山口という入口まで行きます。駅から城山登山口まではバスもあるようですが、体力に問題ない方でしたら十分歩ける距離です。

城山登山口
城山登山口

 城山登山口から天守までは徒歩しかなく、コースが二つあります。一つは階段を上がっていくコース、もう一つは緩やかな坂を上っていくコースです。(注:坂を上っていくコースも最後は階段です。)

 階段を上っていくコースだと10分ほど、坂道コースだと15分ほどです。個人的には階段コースで問題ないかと思いますが、体力に自信のない方や足腰に自信がない方は坂道コースの方が良いかもしれません。

 愛媛県を旅行する際お城と言えば松山城だと思いますが、2回目に観光する際などには是非宇和島城も候補に入れてみてください。

宇和島城
宇和島城

宇和島へのアクセス

 宇和島へのアクセスについてご紹介です。車がない場合はJR松山駅から宇和島駅まで特急宇和海で1時間30分弱です。料金は自由席利用で3,030円です。往復利用の場合はSきっぷというお得な切符があり5,340円と少しお得になっているので、良ければ参考にしてみてください。

南国風な宇和島駅前
南国風な宇和島駅前
Sきっぷ(往復券) |四国旅行 JR四国ツアー(駅コミ)
特急列車の自由席をご利用いただける往復きっぷです。
特急宇和海
特急宇和海

 最後に宇和島観光の際に宇和島城と並びおすすめなのが、鯛めしです。愛媛県は鯛の漁獲が盛んみたいです。鯛めしは、鯛の刺身をタレにつけてご飯に乗せて食べるシンプルな食事ですが、非常に美味しいので宇和島を訪れた際は是非鯛めしも忘れずに楽しんでください。

 私は今回残念ながら宇和島で食事をする時間がなかったのですが、松山で鯛めしを頂きました。

郷土料理かどや 大街道店 (大街道/郷土料理)
★★★☆☆3.51 ■【大街道駅スグ】宇和島の鯛めしなど漁場直送の新鮮な海の幸が堪能できる。 ■予算(夜):¥3,000~¥3,999
鯛めし
鯛めし

おすすめ度とアクセス

  おすすめ度とアクセスの解説です。

おすすめ★★☆☆☆
アクセス★★★☆☆

 宇和島城は比較的に簡素なお城ですので、旅の目的地とするほどではないかもしれません。ただ、松山観光をしたついでや、鯛めしとセットで観光するにはちょうど良いかもしれません。

 アクセスは宇和島までのアクセスはやや時間とお金がかかりますが、宇和島駅からは徒歩でアクセスできるなど比較的アクセスは容易です。

~以上~

コメント

タイトルとURLをコピーしました