はじめに
今回は紀伊半島を観光する際のモデルコースを紹介します。実際に私もこの工程をで2泊3日で旅行した経験があるので無理のない計画になっています。
紀伊半島はややアクセスし辛い場所ですが、観光名所はたくさんあります。今回は伊勢神宮と熊野三山を訪問しましたが、他にも伊勢志摩、伊賀、潮岬、白浜温泉など本当に見どころがたくさんあります。
紹介するルートを参考にしつつ、是非カスタマイズして旅行してみてください。ちなみに、今回は電車やバスなど公共交通機関のみでレンタカーは使用しません。
伊勢神宮にアクセス（1日目）
まず初めに大まかなコースを紹介しておきます。
1日目：名古屋～伊勢神宮～伊勢or津泊
2日目：伊勢or津～熊野本宮～速玉大社～新宮泊
3日目：新宮～那智の滝～帰路
旅行の出発点は名古屋駅です。なるべき午前中に名古屋駅まで到着しましょう。名古屋駅からまず向かうのは伊勢神宮です。アクセスはJRもしくは近鉄を使います。
電車で伊勢神宮に向かう場合最寄り駅は伊勢市駅です。伊勢市駅から伊勢神宮外宮までは徒歩5分ほどです。ちなみに伊勢神宮には外宮（げぐう）・内宮（ないくう）がありますが、特別の理由がない限り外宮→内宮の順に訪れます。
さて、名古屋駅から伊勢市駅までJRか近鉄どちらを使うか悩む方も多いと思うので少し解説しておきます。
オーソドックスなのは近鉄利用です。名古屋駅から近鉄特急を利用すれば1時間15分ほどで着きます。近鉄特急は特急料金1,340円ほどかかりますが、快適に過ごせます。なお、特急料金2,180円と少し値段は上がりますが、豪華列車「しまかぜ」に乗ることもできます。しまかぜは10時25分に近鉄名古屋駅を出発です。
なお、特急ではなく普通電車もあり、1時間40分ほどで近鉄名古屋～伊勢市の乗車券1,470円のみです。
一方、JRの場合快速みえを利用すれば1時間30本ほどで到着します。料金は2,040円です。快速みえにも500円程度の指定席がありますが、指定席料金を払うくらいなら近鉄特急の方が良いような気もします。
注意点として快速みえは途中伊勢鉄道を通るので、快速みえの利用の有無で料金が異なります。良く分からない方はJRの窓口で確認しましょう。
簡単にまとめると、所要時間が短い順に近鉄特急>快速みえ>近鉄普通電車で、料金が安い順に近鉄普通電車>快速みえ>近鉄特急となります。おすすめは近鉄特急で快適に移動です。
ちなみにお得に旅行する方法を一つ紹介すると、東京から名古屋まで新幹線で来る場合には、乗車券を通しで買うと途中下車がで、切符を安く買えます。例えば東京→新大阪駅で名古屋駅、新宮駅、和歌山駅を経由するように切符を買えば、四日市や津駅でも途中下車できます。
ただし、途中下車のルールを理解せずに利用するとキセル乗車（=不正乗車）してしまう可能性があるので気をつけましょう。可能であれば詳しい人のに談するか、普通に切符を買うことをおすすめしましす。
伊勢神宮の観光（１日目）
伊勢市駅に着いたら外宮→内宮の順で伊勢神宮を観光します。伊勢市駅から外宮までは徒歩です。ちなみに伊勢神宮外宮の正式名称は豊受大神宮と言います。
外宮の参拝ルートなどはHPで紹介されていますが30分～60分程度です。実際に私も観光しましたが、60分もあれば十分だと思います。
外宮を観光したら次はバスで内宮まで向かいます。バス亭は駅と外宮の間にあり、すぐわかります。バスの本数ですが、2種類あり1時間に4本程度あるみたいです。
内宮の参拝ルートもHPで紹介されていますが60分～90分程度です。ただ、内宮の前にはおかげ横丁と呼ばれる土産物屋や飲食店の並ぶ通りがあり、ここも観光する場合は追加で30分～60分程度見ておきましょう。
ちなみにランチを伊勢神宮周辺でとる場合外宮より内宮の方がお店が多いです。
1日目は伊勢神宮を観光したら終了です。朝早くからの移動で疲れも溜まっていると思うので、ホテルでゆっくり休みましょう。
宿泊場所ですが、ゆっくりくつろげるホテルをお探しの場合は伊勢市もしくは鳥羽がおすすめ。ビジネスホテルで予算を抑える場合は伊勢市、または少し戻りますが津駅で探すのがおすすめです。
熊野古道へのアクセス（2日目）
2日目は熊野古道を目指します。まず目指すのは新宮駅です。伊勢市に宿泊した場合はJRで多気駅まで戻り、津に宿泊した場合は津駅から特急ワイドビュー南紀に乗車します。
注意点は特急ワイドビュー南紀は1日4本程度しかありません。できる限り9時1分に津駅発のワイドビュー南紀1号に乗りましょう。混雑日でない限り自由席でも座れると思います。
※ダイヤについては2021年4月時点です。必ず最新の時刻表を調べてください。
9時1分津駅発の南紀に乗ると11時34分に新宮に着きます。新宮駅を境にJR東海とJR西日本でエリアが分かれます。熊野古道観光をする場合、新宮駅もしくは少し先の紀伊勝浦駅が観光の起点になると思います。
熊野本宮大社(２日目）
新宮駅に着いたら熊野三山の観光に向かいます。熊野三山は熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社の3つのことです。どれも世界遺産に指定されています。熊野三山の歴史に興味がある方は次のサイトを参考にしてみてください。
三山の巡り方に明確なルールはないみたいですが、今回は熊野本宮大社→熊野速玉大社→熊野那智大社の順で訪問します。
熊野本宮大社へは新宮駅から路線バスで1時間ほどです。本数が少ないので必ずバス会社のHPで最新の時間を確認しましょう。（※川丈線を利用します。）
私は11時34分に新宮駅に着いた後12時10分新宮発のバスに乗ります。約1時間後の13時9分に本宮大社前に着きます。帰りは15時15分発初のバスで新宮に戻ります。16時14分に新宮駅に戻ります。
熊野本宮大社での観光時間は2時間ほどですが、長居しすぎると速玉大社に着くまでに日が暮れてしまいます。2時間で熊野本宮大社、日本一高い鳥居である大斎原(おおゆのはら）は十分観光できます。
熊野速玉大社（2日目）
再び新宮に戻ると次は速玉大社へ向かいます。実際は熊野本宮大社から新宮駅までに速玉大社前というバス停があるのでそこで降りましょう。
速玉大社を参拝したら、新宮駅まで戻ります。運が良ければバスが来ますが、来ない場合は歩きましょう。徒歩15分ほどです。
ちなみに熊野速玉大社から徒歩10分ほどの所に速玉大社の摂社神倉神社があります。時間があれば一緒に訪れたいところですが、注意点として神倉神社の石段はかなりの急勾配です。体力に自信がない方は控えたほうが良いでしょう。上る場合も動きやすい服装で行きましょう。
速玉大社で2日目は終了です。宿泊場所は新宮駅もしくは紀伊勝浦駅周辺がおすすめです。費用を抑えたビジネスホテルの場合は新宮駅周辺、くつろげるホテルの場合は紀伊勝浦駅周辺がおすすめです。私は新宮駅周辺に泊まりましたが飲食店も充実しています。
熊野那智大社（3日目）
最終日は熊野那智を観光します。那智観光の起点は紀伊勝浦駅です。前日新宮駅に宿泊した場合はＪＲで紀伊勝浦駅まで移動しましょう。
紀伊勝浦駅から那智大社方面のバスは1時間に1本ほどあります。上述の路線バスHPで最新の情報を調べてください。
那智を観光する場合直接アクセスするのもよいですが、時間と体力があれば大門坂バス停で降りて那智大社まで歩くのがおすすめです。
大門坂から那智大社までは1キロほど杉の木に囲まれた熊野古道を歩くことができます。石段もそれほど急ではないので、ほどよいハイキングになると思います。
熊野古道を歩いた先には熊野那智大社、青岸渡寺、那智の滝があります。特に那智の滝は圧巻です。是非熊野古道を歩いた疲れも吹き飛びます。
那智山の観光を終えたらバスで紀伊勝浦駅に戻りましょう。ちなみに紀伊勝浦はマグロの漁獲量が日本一位で有名です。紀伊勝浦駅周辺にはマグロの名店が数多くあるのでマグロ好きの方は必ず食事して帰りましょう。
他にも紀伊勝浦駅から徒歩5分ほどの距離に勝浦漁港にぎわい市場という市場があります。朝一で行けば水揚げされた大量のマグロを見学できます。朝からマグロを食べることもできます。
紀伊勝浦でマグロを食べたら、そろそろ帰路につきましょう。再び新宮まで戻り特急南紀で名古屋まで戻るか、紀伊勝浦駅から特急くろしおで一度大阪駅まで行き、新幹線で戻る方法もあります。
～おわり～
他にもモデルコース紹介した記事があるので参考にしていただければ幸いです。
※本記事で紹介した情報は（料金・時刻など）は変更になっている可能性があるので、必ず最新のものを確認して旅行してください。
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