日本三景って何?
本日は新日本三景の大分県耶馬渓の紹介です。新日本三景とは北海道大沼公園、静岡県三保の松原、そして大分県耶馬渓です。新日本三景聞くと日本三景をパクった胡散臭いネーミングにも聞こえますが、一応1916年に制定されたらしく、100年以上の歴史があります。
ちなみに元祖日本三景は宮城県松島、京都府天橋立、広島の厳島神社です。どれも有名な景勝地ですね。一方の新日本三景の方はややインパクトに欠ける気もします(笑)
その中でも今回紹介する耶馬渓は一番馴染みのない人も多いかもしれませんが、紅葉がキレイな景勝地ですので、是非この記事を読み興味をもった方は訪れてみれください。
耶馬渓のみどころ
中津へのアクセス
耶馬渓は大分県中津市に位置します。中津市は大分市と福岡県北九州市の中間ですので大分県からでも福岡県からでも比較的アクセスが容易です。
JR中津駅までのアクセスは、福岡県から出発する場合、JR博多駅から特急ソニックに乗車して1時間30分ほどで着きます。もしくは博多駅から小倉駅まで新幹線を利用し、小倉駅で特急ソニックに乗車する方法もあり、こちらは乗り継ぎは上手くいけば1時間ほどでつきます。どちらも料金は自由席利用で片道4,000円ほどです。
大分県から出発する場合は、JR大分駅から特急ソニックに乗車して片道1時間、料金は3,000円ほどです。
唐揚げの町中津市
中津市は唐揚げの町として有名で、市内には多くの唐揚げ屋さんがあります。テイクアウトのお店が多いですが、店内で飲食できるお店もあるので中津に訪れたときは是非食べてみて下さい。
他に中津市には黒田如水(孝高)が築城した中津城もあります。中津城に天守閣は現存しませんが模擬天守が作られており見学できます。2014年に大河ドラマ軍師官兵衛が放送されていた頃は観光客がたくさん来たそうです。中津城は駅から徒歩15分ほどです。
さて今回紹介する耶馬渓ですが、中津市に位置しているとは言え中津駅からは10キロ以上離れています。運転が可能な場合は大分市などでレンタカーを借りるのが一番よいでしょう。もし運転できない場合はJR中津駅からバスを利用します。ただ、本数が少なく注意が必要です。
私が訪れた際は大分交通の「耶馬渓めぐり」という観光バスを利用しました。耶馬渓の主要な観光スポットを巡ってくれる非常に便利なバスです。私は中津駅で乗車・降車しましたが別府駅や大分駅からでも乗り降りできるみたいです。乗り降りする場所により料金が変わるのでHPで確認してください。当日でも空席があれば乗車できますが、事前に予約するのがおすすめです。
※2024現在「耶馬渓めぐり」は運休しています。
青の洞門
耶馬渓巡りの観光バスは中津駅を出るとまず中津城近くの福沢旧邸に向かいます。福沢休邸は壱萬円札で有名な福沢諭吉が幼少期を過ごした旧邸です。福沢諭吉が大分出身とは知りませんでした。福沢諭吉の生涯についての説明があり慶應義塾大学を開いた経緯等もありました。ただ、耶馬渓とは関係なくなぜツアーに組み込まれているのか不明ですが、個人的に寄らなくても気がしました。
さて、福沢旧邸を出るといよいよ耶馬渓へ向かいます。まず訪れるのが青の洞門と呼ばれる場所です。青の洞門とはこの先にある羅漢寺に訪れる人のために江戸時代の僧侶、禅海和尚が山壁に作ったトンネルみたいなものです。
青の洞門(要するにトンネル)が作られる以前、羅漢寺を訪れる人は山壁を超えるため非常に細い道を通る必要がありました。その細い道で足を踏み外し、側の川で溺れ死ぬ人、馬も多かったそうです。そこで禅海和尚と呼ばれる人が山壁にトンネルを作ってそこを通れば大丈夫ということで工事を始めたそうです。
穴を掘る便利な工作機器などない当時、手作業でトンネルを掘ったらしく完成までに10年以上かかったそうで、非常に難しい工事だったと思われます。ちなみに、青の洞門では当時通行料金を徴収していたらしく、日本最初の有料道路と呼ばれているみたいです。
青の洞門は今では耶馬渓有数の景勝地となっています。近くに駐車場や飲食店もあるみたいですので、耶馬渓に来るときは必ず訪れるべき場所の一つですね。
羅漢寺
観光バス次に訪れるのが、羅漢寺です。羅漢寺は曹洞宗(仏教の種類)のお寺です。羅漢山と呼ばれる山の中腹に位置しています。有名なお寺ではないと思われますが、岩壁の中に作られたお寺ということで見ごたえはあります。
羅漢寺へはバス亭からロープウェイで向かいます。耶馬渓巡りのツアーでは羅漢寺までロープウェイ料金が含まれており、特に料金を払う必要はありません。ただ、羅漢山は羅漢寺のある中腹からさらに上の頂上までロープウェイで登れるみたいですが、本ツアーでは頂上までは登れません。
また、注意点として羅漢寺は一切撮影禁止になっています。バスガイドの方曰く写真くらい良いじゃないかと思っているものの、お寺の方は撮影されることを好ましく思っていないそうです。一応私有地のなので(登記上どうなっているのか知りませんが…)禁止されている以上写真撮影は控えましょう。
羅漢寺では1時間ほど時間があり、昼食休憩もとることになっています。バスの中で希望者は蕎麦定食を確か1,000円くらいで予約できます。近くに他に飲食店はないので、昼食を用意していない人は予約しても良いのではないでしょうか。私は事前に買っていたので、予約しておらず味は分かりません。(ごめんなさい…)
深耶馬渓
羅漢寺を出ると次は、深耶馬渓に向かいます。深耶馬渓は耶馬渓一の景勝地であり、耶馬渓に来たらとりあえずここに行けば間違いないです。私は紅葉の時期に行ったこともあり、深耶馬渓周辺は大変賑わっていました。
駐車場には多くの車が駐車されており、観光客向けの飲食店もたくさんありました。本ツアーでは深耶馬渓で食事する時間はありませんが、車の方は食べ歩きを楽しむのも良いですね。
駐車場ことから歩くこと10分歩で、深耶馬渓の展望台に着きます。侵食された絶壁と紅葉はまさに絶景でした。色々解説するまでもないので是非写真を見て、きれいと思った方は訪れてみてください。
深耶馬渓を観光した後観光バスは中津駅に戻ります。この区間は距離があり1時間弱かかったと思います。(正確な時間は忘れました…)途中耶馬渓ダム湖も見られます。また、本ツアー通して言えることですが、窓からの車窓も非常に美しく乗車中も飽きることのないツアーでした。
バスは中津駅に戻った後、県立歴史博物館に向かいます。中津駅で降りる人は訪れることが出来ないので、注意してください。私は中津駅で降りたので、県立歴史博物館の解説は省略します。
最後に耶馬渓めぐりについて簡単に紹介しておくと、車両は一般的な4列シートの観光バスです。車内にトイレはありませんでした。私が乗車日も満席では無かったのでおそらく当日予約でも乗れると思いますが、予約すのでベターです。
バスにはガイドの方が乗っていらっしゃり途中耶馬渓について解説してもらえます。料金も手頃で、耶馬渓の有名スポットを効率的に回れるので、車のない人には非常におすすめしたいと思います。私も大変楽しませてもらいました。ありがとうございます。
おすすめ度とアクセス
おすすめ度とアクセスの解説です。
おすすめ★★★★☆
アクセス★★★☆☆
耶馬渓は日本新三景に指定されるくらいですのでやはり見ごたえがあります。特に紅葉のシーズンは観光客も多く見事な絶景を堪能できるので、おすすめの観光地です。
アクセスは中津までは比較的アクセスしやすいですが車がないとやや不便なので★3つにしておきます。
~以上~
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