網走に来たら監獄に入ろう！

網走監獄を観光
特急オホーツク
おすすめ度とアクセス

網走監獄を観光

網走監獄までのアクセス

　今回は網走観光の紹介です。はじめの記事（北海道　鉄道でめぐるおすすめのプラン）で紹介したプランの4日目です。前回の記事（知床を観光しよう後半　～知床五湖～)の最後で網走駅近くのドーミーインに泊まりましたので、今日は網走スタートです。

　ドーミーインから網走駅までは徒歩10分程度です。ホテルに荷物を預けて、網走駅前に向かいます。網走の有名な観光地と言えば網走監獄です。網走駅から網走監獄まではバスが出ています。ただし、1日数本しかないので必ず調べてから行きましょう。

路線バス時刻表：路線バス | 網走バス株式会社

網走バスのWebサイトです。路線バス、空港連絡バス、都市間バス、定期観光バス、貸切バス、などの情報をご案内いたします。

　乗車時間は10分弱で、距離は約4キロ。最悪歩けない距離ではないですが、バスに乗る方が良いでしょう。他にレンタサイクルなどもあるので、利用してみても良いかもしれません。

レンタサイクル｜網走市観光公式サイト「おいしいまち網走」

道の駅で行っているレンタサイクルをご紹介。その日の観光地めぐりに合わせて、レンタサイクルで網走を走ってみませんか。網走の景色や名所を満喫できるおすすめのサイクリングコースもございます。

　バスに揺られて網走監獄に着きました。入場は大人1,100円です。結構高いですね…　後で知ったのですが、ホームページに10%引きのクーポンがあったみたいです。

基本情報 | 博物館網走監獄

博物館網走監獄開館日・料金・アクセス等の基本情報。マナーガイドも是非ご覧ください。

　要するに本来1,000円だけど、あえて1,100円に設定して、無料のクーポンを全員に配布してお得感を演出しようというマーケティングです。ややせこい気もしますが、皆さん訪れるときは必ずクーポンを使いましょう(笑)

網走刑務所の歴史

　ここで簡単に網走監獄と呼ばれる、旧網走刑務所の歴史について紹介しておきます。網走刑務所は明治時代に作られました。当時、国内では内乱の増加による政治犯の増加が課題になっていました。また、明治初期の日本の外交的課題はロシアの侵攻に備えることでした。この2つの目的を同時に果たすために作られたのが、網走刑務所です。

　簡単に言えば、本州で収容しきれない囚人を北海道に連れていき、北海道開拓の労働力として使おうということです。網走刑務所には比較的刑期の長い囚人が連れていかれました。

　網走刑務所の代表的な開拓事業と言えば中央道路の建設でしょう。中央道路とは札幌から網走を結ぶ道路で当時陸軍がロシアの脅威に備えるため建設を主導しました。この中央道路の内北見から網走の建設に網走刑務所の囚人が大量に投入されました。中央道建設の労働環境は劣悪なもので、片足に鎖をつけて、満足な食事・睡眠も与えられることなく、長時間の労働に従事させられました。これが有名なタコ部屋労働です。なお、捕捉になりますが、タコ部屋労働に就いていたのは囚人だけでなく、ブローカーに簡単に稼げる仕事と騙された一般人もいたようです。

網走監獄の見学

　それでは網走監獄に入りましょう。網走監獄では網走刑務所の歴史が詳しく解説されています。また、使用されていた建物や監獄も見学できます。網走刑務所は北海道らしく農業が盛んで、全国の刑務所に農産品、畜産品を出荷しているそうです。

　さて、敷地も広く見どころの多い網走監獄ですが、その中で一番有名なのは五巽放射状平屋舎房ではないでしょうか。中央の八角形の見張場から5棟の廊下を監視できる施設です。中央の見張り所に人を配置することで、少人数で大量の房を監視でき、効率的な造りですね。

　1時間ほど網走監獄を観光した後、バスで網走駅に戻ります。私はバスの時刻とその後の予定の関係で、1時間ほどの滞在でしたが、正直1時間では短く感じたので、じっくり観光したい方は2時間くらい確保した方が良いでしょう。

特急オホーツク

　網走駅に戻ると、ホテルで荷物を回収します。次に向かうのは旭川です。網走から旭川までは特急オホーツクもしくは大雪で約4時間です。

　オホーツクと大雪の違いは札幌まで行くのがオホーツクで旭川停まりは大雪です。ただし、旭川～札幌間は他にも特急列車が走ってますので、来た物に乗りましょう。

　網走～旭川間の特急は本数が非常に少なく1日4本ほどしかありません。ですので必ず事前に乗換アプリで調べましょう。